讃岐うどんは、香川県で長く親しまれてきたうどんです。県外では「コシが強い麺」という印象が先に出やすいですが、実際には麺の弾力、だし、注文方法、店の形、日常的に食べられている文化まで含めて見ると分かりやすくなります。観光名物としてだけでなく、普段の食事としてどう根づいてきたのかを知ると、かけ、ぶっかけ、釜玉などの選び方も見えやすくなります。この記事では、特徴、歴史、香川に根づいた理由、セルフ店での注文の流れを順番にまとめました。
※本記事の情報は2026年7月時点の確認内容をもとにしています。
この記事はこんな方におすすめです。
- 讃岐うどんの特徴を知りたい方
- 普通のうどんとの違いを知りたい方
- 香川で何を注文するか迷っている方

こだわり麺や編集部
平成10年創業、セルフスタイルの讃岐うどん店「こだわり麺や」を営んでいます。「お客様に元気になってもらいたい」という思いを大切に、香川のうどんの楽しみ方をお伝えします。
讃岐うどんは香川で発展したうどん文化
讃岐うどんは、香川で発展し、日常的に食べられてきたうどんです。単に「硬い麺」や「太い麺」を指す言葉ではありません。麺の弾力、だしの風味、セルフ店や製麺所タイプの店、朝や昼に気軽に食べる習慣まで含めて、香川のうどん文化として考えると理解しやすくなります。
「讃岐」は、現在の香川県にあたる昔の国名です。つまり讃岐うどんは、地名に由来する呼び方です。ただし、現在の讃岐うどんは名前だけでなく、香川の気候、原材料、だし文化、店の形が重なって育ってきました。
香川県の県産品ポータル「LOVEさぬきさん」では、讃岐うどんを香川県の代名詞として紹介しています。県内には500店を超すうどん店があるとされ、観光だけでなく、日常の食事としても身近な存在です。
讃岐うどんの特徴

コシは硬さではなく弾力
讃岐うどんの特徴としてよく挙げられるのが、麺のコシです。ただし、コシは単なる硬さではありません。噛んだときに押し返す弾力があり、表面はなめらかで、のど越しがよい状態を指すことが多いです。
麺は、小麦粉、塩、水を合わせて作ります。材料が少ないため、気温や湿度、水分量、熟成時間の影響を受けやすい料理です。こだわり麺やでも、その日の状態を見ながら生地を調整しています。
いりこだしが香川らしさを支える
讃岐うどんは麺が注目されやすいですが、だしも大切です。香川では、いりこを使っただしがよく知られています。いりこは煮干しのことで、瀬戸内海に近い香川では、だしの素材として身近に使われてきました。
かけうどんでは、麺とだしの相性が分かりやすく出ます。ぶっかけやざるのように濃いめのつゆで食べるものもあり、食べ方によってだしの濃さや香りの出し方は変わります。
セルフ店と製麺所タイプの店
香川のうどん店では、セルフ方式の店や製麺所タイプの店も多く見られます。自分でおぼんを取り、注文し、天ぷらやご飯ものを選び、会計後に薬味をのせて食べる流れです。
初めての方には少し分かりにくいこともありますが、流れを知っておけば難しくありません。
香川にうどんが根づいた理由

小麦、塩、醤油、いりこがそろっていた
香川にうどんが根づいた背景には、土地の条件があります。香川は温暖で雨が少なく、古くから小麦づくりに向いた地域でした。瀬戸内では塩づくりも行われ、醤油づくりも盛んです。さらに、だしに使ういりこにも近い地域でした。
うどんは小麦粉、塩、水で作る料理です。そこに醤油やいりこだしが加わることで、香川らしい一杯になっていきました。特別な材料を集めるというより、身近な素材を生かして育った食文化といえます。
日常食として広がった
香川では、うどんは観光客だけの食べものではありません。仕事の合間、買い物の途中、家族での昼食など、普段の食事として選ばれることが多いです。
香川が「うどん県」と呼ばれるのは、店の数が多いからだけではありません。日常的にうどんを食べる人が多く、地域ごとに好まれる店や食べ方があり、製麺所やセルフ店の文化も残っているためです。

讃岐うどんの歴史
空海にまつわる伝承
讃岐うどんの始まりには諸説があります。よく知られているのは、弘法大師・空海にまつわる伝承です。香川では、空海からうどんの祖を伝えられた智泉大徳が、故郷の滝宮でうどんをふるまったという話が伝えられています。
ただし、うどんの起源ははっきり断定できるものではありません。伝承として知られている話と、歴史資料で確認できる話は分けて考える必要があります。
江戸時代にはうどん屋の姿が見られる
資料としてよく紹介されるものに、江戸時代前期の屏風絵があります。そこにはうどん屋の姿が描かれており、当時すでに店でうどんを食べる形があったと考えられています。
また、香川では正月や祭り、来客時に家でうどんを打つ習わしもありました。うどんは日常食でありながら、人を迎えるときの食べものでもありました。
初めて食べるなら知っておきたいメニュー
初めて讃岐うどんを食べるなら、まずは定番の食べ方を知っておくと選びやすくなります。
- かけうどん:温かいだしで食べる基本の一杯。麺とだしのバランスが分かりやすいです。
- ぶっかけうどん:濃いめのつゆをかけて食べます。冷たい麺ならコシを感じやすいです。
- しょうゆうどん:しょうゆをかけて食べるシンプルな食べ方です。麺そのものを味わいやすいです。
- 釜玉うどん:釜から上げた熱い麺に卵をからめて食べます。香川らしい食べ方として人気があります。
- 釜揚げうどん:茹で上がった麺を湯につけたまま、つけだしで食べます。小麦の香りを感じやすい食べ方です。

一軒目で迷う場合は、かけうどんか、冷たいぶっかけを選ぶと分かりやすいです。天ぷらを付けるなら、ちくわ天や半熟たまご天は合わせやすい組み合わせです。
セルフ店での注文の流れ

香川のセルフうどん店では、店ごとに細かな違いはありますが、おおまかな流れは似ています。
初めての店では、前の人の流れを見ながら進むと分かりやすいです。分からないときは、店員に聞いて問題ありません。
こだわり麺やで大切にしていること
こだわり麺やは、1998年に丸亀市で始まりました。香川のうどん店として、日常的に食べてもらえる一杯を大切にしています。
麺づくりでは、気温や湿度、小麦粉の状態を見ながら塩水の量や熟成時間を調整します。うどんは同じ材料で作っても、毎日まったく同じ状態にはなりません。そのため、職人が生地を見て調整することが欠かせません。
だしは、かけ、ぶっかけ、ざるなど、食べ方に合わせて作ります。麺を茹でてからの時間にも気を配り、できるだけよい状態で提供できるようにしています。
こだわり麺やは、香川県内の各地に店舗があります。場所や営業時間は、店舗一覧からご確認ください。
よくある質問
- 讃岐うどんと普通のうどんの違いは何ですか?
-
讃岐うどんは、香川で発展したうどん文化です。弾力のある麺、いりこだし、セルフ店や製麺所タイプの店、かけ、ぶっかけ、釜玉などの食べ方を含めて語られることが多いです。
- 讃岐うどんは硬いうどんですか?
-
硬いだけではありません。讃岐うどんのコシは、噛んだときに返ってくる弾力や、表面のなめらかさ、のど越しを含めた食感として考えると分かりやすいです。
- 香川では朝からうどんを食べますか?
-
朝から営業しているうどん店もあり、仕事前や観光前に食べる人もいます。ただし、全員が毎朝うどんを食べるわけではなく、生活の中で選びやすい食事の一つとして根づいています。
- 初めてなら何を注文すればいいですか?
-
迷ったら、かけうどんか冷たいぶっかけがおすすめです。だしを味わいたいならかけうどん、麺のコシを感じたいなら冷たいぶっかけが分かりやすいです。
まとめ
讃岐うどんは、香川で長く親しまれてきたうどんです。麺のコシ、いりこだし、セルフ店や製麺所タイプの店、日常的に食べる習慣まで含めて、香川らしいうどん文化として広がってきました。
名前の由来は、現在の香川県にあたる昔の国名「讃岐」です。ただし、現在の讃岐うどんは地名だけでなく、材料、だし、店の形、食べ方が重なって成り立っています。
香川でうどんを食べるなら、まずは基本のかけうどんやぶっかけうどんから試してみると分かりやすいです。
香川で讃岐うどんを食べるなら
こだわり麺やは、香川県内の各地に店舗があります。場所や営業時間は、店舗一覧からご確認ください。
