讃岐うどんとは、香川県で作られ、日常の食事として食べられてきたうどんです。強い弾力の麺と、いりこのだしが基本になります。
県外では「コシが強い麺」の印象が先に立ちます。ただ香川で讃岐うどんと言うとき、そこにはセルフ店という食べ方や、朝から一杯食べる習慣も入っています。
特徴、香川に根づいた理由、歴史、定番メニュー、セルフ店での注文の流れ。順に説明したあと、県内14店舗をエリア別にまとめました。
※本記事の情報は2026年8月時点の確認内容をもとにしています。
この記事はこんな方におすすめです。
- 讃岐うどんの特徴を知りたい方
- 普通のうどんとの違いを知りたい方
- 香川で何を注文するか迷っている方

こだわり麺や編集部
平成10年創業、セルフスタイルの讃岐うどん店「こだわり麺や」を営んでいます。「お客様に元気になってもらいたい」という思いを大切に、香川のうどんの楽しみ方をお伝えします。
讃岐うどんは香川で発展したうどん文化
単に「硬い麺」や「太い麺」を指す言葉ではありません。麺の弾力、だしの風味、セルフ店や製麺所タイプの店、朝や昼に気軽に一杯食べる習慣。讃岐うどんという言葉は、この全部をまとめて指しています。
「讃岐」は、現在の香川県にあたる昔の国名です。名前の由来はそれだけです。ただし現在の讃岐うどんは、香川の気候、原材料、いりこのだし文化、セルフ店という店の形が長い時間をかけて重なって育ってきたもので、地名の話にはとどまりません。
香川県の県産品ポータル「LOVEさぬきさん」では、讃岐うどんを香川県の代名詞として紹介しています。県内のうどん店は500店を超すとされます。観光だけでなく、日常の食事としても身近です。
讃岐うどんの特徴

コシは硬さではなく弾力
特徴としてまず挙がるのが、麺のコシです。ただし、コシは単なる硬さではありません。噛んだときに押し返す弾力があり、表面はなめらかで、のど越しがよい状態を指すことが多いです。
麺は、小麦粉、塩、水を合わせて作ります。材料が少ないぶん、気温や湿度、水分量、熟成時間の違いがそのまま出ます。こだわり麺やでも、その日の状態を見ながら生地を調整しています。
いりこだしが香川らしさを支える
話題になるのはたいてい麺です。ただ、だしも同じだけ味を決めています。香川では、いりこを使っただしがよく知られています。いりこは煮干しのことで、瀬戸内海に近い香川では、だしの素材として身近に使われてきました。
かけうどんでは、麺とだしの相性がそのまま出ます。ぶっかけやざるは濃いめのつゆで食べます。食べ方によって、だしの濃さも香りの出し方も変わります。
セルフ店と製麺所タイプの店
香川のうどん店では、セルフ方式の店や製麺所タイプの店も多く見られます。自分でおぼんを取り、注文し、天ぷらやご飯ものを選び、会計後に薬味をのせて食べる流れです。
初めてだと少し戸惑うかもしれません。ただ、流れを知っておけば難しくありません。
香川にうどんが根づいた理由

小麦、塩、醤油、いりこがそろっていた
香川にうどんが根づいた理由は、土地の条件です。香川は温暖で雨が少なく古くから小麦づくりに向いていて、瀬戸内では塩がつくられ、県内では醤油づくりも盛んで、だしに使ういりこも近くで獲れました。材料がひととおりそろっていました。
うどんは小麦粉、塩、水で作る料理です。そこに醤油やいりこだしが加わることで、香川らしい一杯になっていきました。特別な材料を集めるというより、身近な素材を生かして育った食文化といえます。
日常食として広がった
香川では、うどんは観光客だけの食べものではありません。仕事の合間、買い物の途中、家族での昼食。普段の食事として選ばれます。
香川が「うどん県」と呼ばれるのは、店の数が多いからだけではありません。日常的にうどんを食べる人が多いからです。地域ごとに好まれる店や食べ方があり、製麺所やセルフ店の文化も残っています。

讃岐うどんの歴史
空海にまつわる伝承
讃岐うどんの始まりには諸説があります。よく知られているのは、弘法大師・空海にまつわる伝承です。香川では、空海からうどんの祖を伝えられた智泉大徳が、故郷の滝宮でうどんをふるまったという話が伝えられています。
ただし起源は断定できません。伝承として知られている話と、歴史資料で確認できる話は分けて考える必要があります。
江戸時代にはうどん屋の姿が見られる
資料としてよく紹介されるものに、江戸時代前期の屏風絵があります。そこにはうどん屋の姿が描かれており、当時すでに店でうどんを食べる形があったと考えられています。
また、香川では正月や祭り、来客のときに家でうどんを打つ習わしもありました。日常食であり、もてなしでもある。うどんはその両方を担ってきました。
初めて食べるなら知っておきたいメニュー
初めて讃岐うどんを食べるなら、定番の食べ方を先に知っておくと注文で迷いません。
- かけうどん:温かいだしで食べる基本の一杯。麺とだしのバランスがそのまま出ます。
- ぶっかけうどん:濃いめのつゆをかけて食べます。冷たい麺だとコシがはっきりします。
- しょうゆうどん:しょうゆをかけて食べるシンプルな食べ方です。麺の味がいちばん素直に伝わります。
- 釜玉うどん:釜から上げた熱い麺に卵をからめて食べます。香川らしい食べ方として人気があります。
- 釜揚げうどん:茹で上がった麺を湯につけたまま、つけだしで食べます。小麦の香りが立ちます。

一軒目で迷ったら、かけうどんか冷たいぶっかけ。天ぷらを付けるなら、ちくわか半熟たまごの天ぷらが定番です。
セルフ店での注文の流れ

店ごとに細かな違いはあります。ただ、おおまかな流れはどこも似ています。
初めての店では、前の人の動きを見ながら進めば迷いません。分からないときは店員に聞けば教えてくれます。
こだわり麺やで大切にしていること
こだわり麺やは、1998年に丸亀市で始まりました。香川のうどん店として、日常的に食べてもらえる一杯を大切にしています。
麺づくりでは、気温や湿度、小麦粉の状態を見ながら塩水の量や熟成時間を調整します。同じ材料で作っても、毎日まったく同じ状態にはなりません。だから職人が生地を見ます。
だしは、かけ、ぶっかけ、ざるなど、食べ方に合わせて作ります。茹でてからの時間にも気を配ります。
エリア別・こだわり麺やの店舗案内
こだわり麺やは香川県内に14店舗あります。泊まっている場所や、その日の移動ルートから絞るのが早いです。
| エリア | 店舗 | 開店時間 |
|---|---|---|
| 高松市(5店舗) | フレスポ高松店/高松郷東店/国分寺店/高松店/サンポート高松店 | 6:30(高松店は土日祝6:00・平日9:00、サンポート高松店は9:00) |
| 丸亀市(2店舗) | 丸亀田村店/フジグラン丸亀店 | 6:30 |
| 坂出市(3店舗) | 坂出鴨川店/坂出川津店/坂出林田店 | 6:30(坂出林田店は8:00) |
| 宇多津町(1店舗) | 宇多津店 | 6:30 |
| 綾川町(1店舗) | 綾南店 | 6:30 |
| 善通寺市(1店舗) | 善通寺店 | 8:00 |
| 観音寺市(1店舗) | 観音寺店 | 6:30 |
閉店は15:00。高松店の平日とサンポート高松店だけ20:00まで開いています。定休日は全店共通で毎月第3水曜日です。住所や電話番号、地図、駐車場の台数は各店舗のページに載せています。
こだわり麺やは、香川県内の各地に店舗があります。場所や営業時間は、店舗一覧からご確認ください。
よくある質問
- 讃岐うどんと普通のうどんの違いは何ですか?
-
弾力のある麺と、いりこのだし。この2つが讃岐うどんの土台です。そのうえで香川では、セルフ店という食べ方や日常食としての位置づけまで含めて「讃岐うどん」と呼びます。
- 讃岐うどんは硬いうどんですか?
-
硬いだけではありません。噛んだときに返ってくる弾力、表面のなめらかさ、のど越し。それらを合わせたものが讃岐うどんのコシです。
- 香川では朝からうどんを食べますか?
-
朝から営業しているうどん店もあり、仕事前や観光前に食べる人もいます。ただし全員が毎朝食べるわけではありません。数ある食事の選択肢の一つとして、生活に入っています。
- 初めてなら何を注文すればいいですか?
-
迷ったら、かけうどんか冷たいぶっかけがおすすめです。だしを味わいたいならかけうどん、麺のコシを確かめたいなら冷たいぶっかけ。この2つで足ります。
まとめ
讃岐うどんは、香川で長く親しまれてきたうどんです。麺のコシ、いりこだし、セルフ店の形、そして日常的に食べる習慣。それらが重なって、いまの香川らしいうどん文化になりました。
名前の由来は、現在の香川県にあたる昔の国名「讃岐」です。ただし、現在の讃岐うどんは地名だけでなく、材料、だし、店の形、食べ方が重なって成り立っています。
香川でうどんを食べるなら、まずは基本のかけうどんやぶっかけうどんから。ここが分かると、他のメニューの違いも見えてきます。
香川で讃岐うどんを食べるなら
こだわり麺やは、香川県内の各地に店舗があります。場所や営業時間は、店舗一覧からご確認ください。
